SSL証明書の選定時に避けるべき一般的な失敗例とその対策

SSL記事

はじめに

SSL証明書は、Webサイトの安全性と信頼性を高めるために欠かせない存在です。しかし、購入・導入の際に失敗してしまうケースも少なくありません。この記事では、初心者が陥りがちなSSL証明書の選定ミスと、その対策をわかりやすく解説します。


失敗例1:証明書の種類を間違える

よくあるミス

  • 個人サイトなのに高額なEV証明書を購入。
  • サブドメインが多いのにシングルドメイン証明書を選択。

対策

  • 用途と規模を確認。
  • 個人サイトはDV証明書、法人サイトはOVまたはEVが基本。
  • サブドメインが多い場合はワイルドカード証明書を検討。

失敗例2:中間証明書を設定しない

よくあるミス
SSL証明書のインストールは完了しているのに、ブラウザで「信頼できない」と表示される。

原因
中間証明書(CA証明書)の設定忘れ。

対策

  • 証明書発行元が提供する「中間証明書」を必ずインストール。
  • SSL Labsなどで動作確認を行う。

失敗例3:有効期限を忘れる

よくあるミス
SSL証明書が期限切れになり、サイトが表示されなくなる。

対策

  • 自動更新が可能なCAを選ぶ。
  • 手動更新の場合は、更新リマインダーを設置。

ポイント
SSL証明書は現在、最大13か月(約398日)までしか取得できません。


失敗例4:安価な認証局を選んで互換性問題

よくあるミス
一部のブラウザやデバイスでSSLエラーが発生。

原因
信頼性が低い認証局(CA)を選んだ場合、特に古い環境では認識されないことがあります。

対策

  • 実績があるCAを選ぶ(例:DigiCert、GlobalSign、Sectigoなど)。
  • モバイルや古いブラウザでの動作確認も忘れずに。

失敗例5:SSLだけで満足してしまう

よくあるミス
SSL証明書を導入しただけで、他のセキュリティ対策を怠る。

対策

  • HSTSの設定でHTTPSを強制。
  • セキュリティヘッダーを追加(X-Content-Type-Optionsなど)。
  • 二要素認証(2FA)やWAF(Web Application Firewall)も併用。

失敗例6:証明書のバックアップを取らない

よくあるミス
サーバー移行時に証明書データを紛失し、再発行が必要になる。

対策

  • 証明書(CRT)、秘密鍵(KEY)、中間証明書を安全な場所にバックアップ。
  • クラウドストレージや物理デバイスへの保存も検討。

まとめ

SSL証明書の導入は簡単そうに見えて、実は多くの落とし穴があります。失敗しやすいポイントを事前に理解し、しっかり対策することで、信頼性の高いWebサイト運用が可能です。定期的な見直しも忘れずに行いましょう。


GetSSL.PROでは、SSL証明書選びのご相談や導入サポートも行っています。お気軽にお問い合わせください。

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