SSL証明書を導入する際、どの認証局(CA)から証明書を取得するかは、セキュリティと信頼性に大きな影響を与えます。
この記事では、SSL証明書の選定基準と主要な認証局の比較を行い、ビジネスに最適な証明書を選ぶためのガイドを提供します。
SSL証明書の選定基準
SSL証明書を選ぶ際には、いくつかの重要な基準を考慮する必要があります。
- セキュリティレベル
証明書の暗号化強度や、提供されるセキュリティ機能が適切であるか確認します。
TLS 1.2や1.3のサポートは必須です。 - 認証の種類
ドメイン認証(DV)、組織認証(OV)、拡張認証(EV)など、サイトの用途に応じた認証タイプを選びます。
EV証明書は、企業の信頼性を示すために最適です。 - 信頼性とサポート
認証局が提供するサポート体制や、トラブル時の対応力を確認します。
信頼できるCAを選ぶことで、証明書の管理がスムーズに行えます。 - 価格とコストパフォーマンス
予算に応じて、適切な価格帯の証明書を選びます。
価格が安い証明書が必ずしも低品質であるとは限らないため、コストパフォーマンスを重視します。
主要な認証局(CA)の比較
主要な認証局の特徴と、それぞれの強みについて比較します。
Let’s Encrypt
- 特徴
無料で利用できるドメイン認証(DV)SSL証明書を提供しており、初心者にも簡単に導入できます。証明書の自動更新機能があり、管理が非常に容易です。 - おすすめの用途
個人ブログや小規模ビジネスサイト。
DigiCert
- 特徴
高度なセキュリティ機能と、幅広い認証タイプ(DV、OV、EV)を提供する信頼性の高いCA。
大規模な企業向けに適したサポートも充実しています。 - おすすめの用途
企業サイトやECサイトなど、信頼性が重要なサイト。
Comodo (Sectigo)
- 特徴
価格競争力がありながらも、幅広いSSL証明書を提供。
無料のトライアルや保証も充実しています。 - おすすめの用途
コストを重視する中小企業やスタートアップ。
GlobalSign
- 特徴
環境に優しいカーボンニュートラルなSSL証明書を提供しており、グローバルに広く使われています。高い信頼性とサポートが特徴です。 - おすすめの用途
環境に配慮した企業や、グローバル展開している企業サイト。
Symantec(現在はDigiCertブランドの一部)
- 特徴
一時期業界標準の信頼性を誇ったが、DigiCertに買収されブランドとしては消滅。
現在はDigiCertがその技術を引き継いでいます。 - おすすめの用途
過去にSymantecを使用していたサイトがDigiCertに移行する際。
GoGetSSL
弊社がメインで取り扱っているものです。
- 特徴
GoGetSSLは、手頃な価格で高品質のSSL証明書を提供しており、幅広い認証タイプ(DV、OV、EV)をカバーしています。
また、迅速な発行プロセスと優れた顧客サポートを提供しており、コストパフォーマンスに特に優れた選択肢です。
ご購入いただける商品はこちらでご覧いただけます。 - おすすめの用途
中小企業や予算に限りがあるビジネス、迅速な証明書発行が求められるウェブサイト。
SSL証明書の導入手順と最適化
適切な認証局を選定した後は、SSL証明書の導入手順と最適化が重要です。
- 証明書の申請と発行
選定したCAのウェブサイトから証明書を申請し、必要な情報を入力します。
OVやEV証明書の場合、企業情報の確認手続きが必要です。 - サーバーへのインストール
証明書を取得後、サーバーにインストールします。
主要なウェブサーバー(Apache、Nginx、IISなど)の設定方法を確認し、適切に導入します。 - セキュリティ設定の最適化
SSL証明書を導入した後、TLSの設定やOCSP Staplingの有効化など、セキュリティ設定を最適化します。 - 定期的な監視とメンテナンス
SSL証明書の状態を定期的に監視し、問題がないか確認します。
証明書の有効期限が近づいたら、更新手続きを行います。
SSL証明書の選定における注意点
SSL証明書の選定に際して、以下の点に注意することが重要です。
- 認証局の信頼性
過去にセキュリティ問題を起こした認証局は避けることが推奨されます。
信頼性の高いCAを選ぶことで、長期的なセキュリティを確保します。 - 証明書の互換性
特定のブラウザやデバイスで証明書が正しく認識されるか確認します。
特にモバイルデバイスでの互換性は重要です。 - 保証とサポート
証明書に付随する保証内容や、サポート体制を確認し、問題発生時に迅速に対応できる体制を選びます。


